高精度フェムト秒レーザー加工機導入
高精度フェムト秒レーザー加工機導入
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高精度フェムト秒レーザー加工機導入
平成29(2017)年8月21日、京都工場・R&Dセンターに、最新の高精度フェムト秒レーザー加工機を導入しました。
弊社が保有する独自の高精度微細加工のノウハウに加え、フェムト秒レーザーでないと出来ない微細難加工で、より精緻で品質の高い製品の提供に努めて参ります。
●フェムト秒レーザー加工機(超短パルスレーザー加工機の一種)●
この機械は、「非熱加工」によって金属加工を行います。
一般的なメリットとしては、下記の点が挙げられます。
熱を原因とする材料の構造変化(炭化や結晶構造の変化による超弾性の喪失など)を防げる。
非常に強いピークパワーを局所的に発揮する事で正確な微細加工が行える。
熱の影響を受けやすい金属(NiTi合金)や熱を吸収しにくい材料(セラミック・ガラス)に対応出来る。
加工跡に金属の溶け跡が残らず、仕上がりが綺麗。
なお、超短パルスレーザー加工機は、何秒間光を出すかという時間的な幅(パルス幅)が短ければ短いほど、上記のメリットをさらに活かした高精度な加工につながるといわれており、ナノ秒(10億分の1秒)、ピコ秒(1兆分の1秒)、フェムト秒(1000兆分の1秒)など様々な種類があります。フェムト秒レーザー加工機は、超短パルスレーザー加工機の中でも、最高の精度での加工が可能です。
参考:レーザー加工機について
レーザー加工機とは、レーザー光の局所的な高いエネルギーを用いて様々な加工を行うことが出来る機械です。
レーザー加工機は「熱加工」と「非熱加工」の二種類に大別されます。
・熱加工:レーザー光を照射した部分に熱が生じ、その熱を利用して徐々に金属を溶かしながら加工する方法
・非熱加工:レーザ光を吸収した箇所が瞬時に溶融し、その箇所の分子が蒸発・飛散(多光子吸収過程)する原理を利用して、金属を部分的に除去する加工する方法
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