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コバルト合金パイプ(ELGILOY/MP35N)
コバルト合金パイプ(ELGILOY/MP35N)
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コバルト合金 「MP35N」の誕生
1970年代には、エルジロイより生体適合性のよいコバルト合金「MP35N」が、航空機用ねじの製造メーカー"SPS Technologies"社により開発されました。現在では、このMP35Nが医療用途に多く使用され、各種ステントなどにも採用されています。また、材料形体もエルジロイより幅広く入手可能であり、線材・板材・シート材・丸棒などから、生体適合性に配慮した各種製品が生産できます。
ご要望のパイプ寸法やワイヤー時効熱処理など、弊社にて加工いたします。
エルジロイとは?強靭で耐食性に優れており、生体適合性の認証取得済み材料
コバルト合金 「エルジロイ・ELGILOY※1」の誕生
コバルト合金「エルジロイ・ELGILOY」誕生には、老舗時計メーカーエルジンと深い関係があります。第2次世界大戦前にエルジンは、アメリカでの懐中時計の約半分を生産していました。ところが、戦場の過酷な環境下において、時計内部が腐食して動作しなくなりました。
そこで、高温多湿な悪環境にも耐えられる時計ゼンマイ用の合金開発に取り組み始めました。
そして誕生したのが、「エルジロイ・ELGILOY」 (Co 40%、Cr 20%、Ni 15%、Mo 7%)合金です。
現在では、時計だけでなく工業用ばねや医療用ワイヤーなどへも多く使用されるようになりました。
※1 ELGILOY®は、Elgiloy Specialty Metals 社の商標です。
エルジロイ小径パイプの開発
エルジロイは強靭性や耐食性に優れ、チタンより優れた耐摩耗性を持ち、生体適合性の認証取得済み材料です。
右の写真は、初めて誕生したエルジロイ小径パイプ( 外径Φ1.6mm、内径Φ0.7mm )です。
弊社保有の万能試験機で強度測定を行ったところ、この細いパイプが、ステンレスの約2.5倍の引張強さ(2470MPa)を持っていました。
万能試験機を用いた同サイズ材料比較データより