HOME » FUTA・Qメルマガ » 仕上げ・鏡面・接合 » 切削・小径穴 » vol.67 L/D80倍を実現! φ0.5 mm小径深穴加工の限界に挑戦!

vol.67 L/D80倍を実現! φ0.5 mm小径深穴加工の限界に挑戦!

vol.67 L/D80倍を実現! φ0.5 mm小径深穴加工の限界に挑戦!

気体や液体を精密に制御するための部品の流路は、直径や長さ、形状はもちろんのこと、内面の表面状態に配慮した高精度な穴加工が必要とされます。今号では、様々な部品加工への活用が見込める「小径深穴加工」の限界に挑戦した事例をご紹介します。

■ 切削による小径深穴加工例

小径穴φ0.5 mmにおけるこれまでの切削加工の実績としては、深さ13.5 mm程度でした。今回は、加工工具や加工条件などの適正化を図ることで、L/D80倍の深さ40 mmの深穴加工に成功しました。切削加工で開けた深穴は、穴の内面を滑らかに仕上げることができる特徴があります。

小径深穴加工のサンプルの写真

■切削による精密小径穴加工例

小径穴φ0.2 mmを正確な位置に開けるために、加工工具や加工条件の適正化をはかっています。斜めの加工面からでも、小径穴先端の正確な位置合わせを行います。

精密小径穴加工のサンプルの写真
斜め加工
カットサンプル

材料:64チタン
穴径:φ0.2 mm
深さ :5.0 mm

■ 加工方法による表面状態の違い

寸法精度だけでなく、加工面の表面状態が性能に大きく影響することがあります。平面での加工例ですが、加工方法による表面状態の違いを例示します。加工方法や加工条件、仕上処理などによって、表面状態を調整することができます。

SUS304加工サンプル事例ワイヤー放電加工マシニング加工平面研削加工
表面粗さRa (μm)3.13.80.1
Rz (μm)20.616.51.7
SEM観察画像x250
ワイヤー放電加工のSEM観察画像
マシニング加工のSEM観察画像
平面検索加工のSEM観察画像

PDFはこちら

提案型金属加工 お問い合わせ