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vol.66 様々な曲げ特性を実現する極細径テーパーワイヤー

vol.66 様々な曲げ特性を実現する極細径テーパーワイヤー

極細径テーパーワイヤーは、血管内治療用の医療機器などに使用されています。曲がりくねった血管の中を傷つけないように通り抜け、患部へ治療デバイスを正確に届けることが主な役割になります。お客様が実現しようとする治療デバイスに合わせて、テーパーワイヤーには様々な形状が求められています。当社では、極細径テーパーワイヤーの3D形状設計、部品の試作から量産まで対応いたします。

極細径テーパーワイヤーの特徴・メリット

順テーパーと逆テーパーを任意に組み合わせることで、組付ける機能部品の大きさや剛性に合わせた設計によって、最終的な製品における操作性向上をはかるなど、お客様のご要望に応じたワイヤー形状を実現することができます。

順テーパーのサンプルの写真
順+逆テーパーのサンプルの写真
接続構造のサンプルの写真
1本構造のサンプルの写真

①順テーパー、逆テーパー曲がり形状比較

順テーパーと逆テーパーを組み合わせることで、複雑な曲げ特性を実現することができます。

②接合部の有無による曲がり形状比較

接合構造では、変曲点が発生しますが、1本のワイヤー内に順テーパーと逆テーパー形状を実現する構造では、滑らかな曲げ特性が得られます。

■ 部品構造例

1本構造の説明図

一本構造:接合無しで逆テーパー形状を実現

接合構造の説明図

接合構造:順テーパー部品を接合して逆テーパー形状を製作

【ワイヤー材質・加工装置仕様】

ワイヤー材質各種ステンレス(SUS304Vなど)
NiTi、βチタン、Co合金
ワイヤー外径φ0.24 mm ~1 mm
研削加工径φ0.04 mm ~ ワイヤー外径±4μm
製品全長30mm~ 3.3 m (研削加工長含む)
研削加工長~2250 mm
研削加工順・逆テーパ、多段テーパー加工

■ 加工方法

研削砥石の位置をプログラム制御することで、ワイヤーの外径を円錐状に研削します。砥石とワイヤーの距離をワイヤー送りと同期させることで、様々なテーパー形状を実現しています。順テーパーや逆テーパーを組み合わせ、位置や外径、テーパー角度を調整することができます。

加工方法の説明図

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