vol.85 TIG溶接で実現する高品質な部品接合
vol.85 TIG溶接で実現する高品質な部品接合
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半導体や医薬品の製造など、厳しく管理された環境で使用される装置の部品には、加工精度と接合品質の両立が求められています。 FUTA・Qでは、様々な接合技術を駆使することで、お客様のご要望にお応えいたします。今号は、その中から「TIG溶接」技術をご紹介します。
TIG溶接とは
タングステン電極を用いて、アルゴンガスで加工部を覆いながら溶接することで、電極や溶接部の酸化を抑え、高品質な溶接部を実現する技術です。溶加棒を用いた肉盛り溶接を行うことで、接合強度の低下や寸法の大きな変化を抑制することが出来ます。TIGの略号は、T:タングステン、I:イナート(不活性)、G:ガスです。

TIG溶接の加工事例
SUS316の管材をTIG溶接した加工事例です。溶接条件を調整することで深く溶接して溶接部の接合信頼性を高めることも、浅く溶接して溶接部の加工歪を低減することも可能です。右下の加工事例は、ベースブロックに細い配管を肉盛り溶接したものです。
SUS316外径Φ50mm厚み3mm管
および溶接断面(酸洗浄・磨き)



SUSベースブロックと外径1/8厚み0.7mm管

TIG溶接部の検査方法事例
ヘリウム リークディテクタ
真空状態でのリーク(漏れ)を検査するための検出器です。このリークディタクタを用いて、 1×10 -10 Pa・m3/sのリーク量を検出することが出来ます。
島津製作所 MSE-2400

カラーチェック(浸透深傷試験)
赤色の浸透液を用いることで、肉眼では見えない接合瑕疵を可視化することが出来ます。


