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vol.20 八木第2工場に待望のクリーンルーム導入!

vol.20 八木第2工場に待望のクリーンルーム導入!

この9月に八木第2工場が竣工し、2階にはクリーンルームを導入しました。今月号では、その内容をご紹介いたします。導入目的は、今後よりクリーンな製品が求められる分析半導体医療機器向けの部品供給に対応できる体制を構築するためです。製品から塵埃を排除することで細菌類も排除でき、汚染の極めて少ない製品の生産が可能です。(ISO13485認証済み)

八木工場の写真
八木工場の写真

■ クリーンルームの構造>

従来型クリーンルームは、外部の設置ファンから、天井裏のダクトを通して、クリーンエアーを供給するため、大掛かりな設備となります。今回導入したクリーンルームは、外部の機械室や天井裏のダクト工事を不要とする、最新の省エネ・改良タイプで、クリーン度仕様は、クラス10000です。

クリーンルームの写真
写真① クリーンルームの写真

■ クリーンルームの概要

・ダイキン製エアコン上部にHEPAフィルタユニットを取付け、天井に設置した4つのバルーンダクトから層流のクリーンエアーをゆっくり噴き出す方式。(写真①)
・専用の無塵衣やフード、静電靴に履き替えて入室する。
・出入りは、2重シートシャッターエアーシャワーを通過。(写真②)
・始業前に専用クリーンモップにて、隅々まで床清掃を行う。
・クリ―ングローブ、マスクを装着して、組立・検査作業を行う。

クリーンルームの3D図
全体レイアウト図の3D図

■ クリーン度の評価・測定 (参考)

JIS規格に基づき22ポイントのクリーン度を、0.5 ㎛粒子のパーティクルカウンターにて、測定・評価しました。結果:エリア内清浄度は、クラス1000(ISOクラス6)を達成。平均値127個/CF(20~260個・10分間)。写真③は、1分間の0.5 μmパーティクル数が22個であり、10倍に換算しました。クリーンルームから、1歩外へ出て測定すると150万個でした。約7000倍の違いがあり、改めてクリーンルーム清浄レベルの 高さに気づくことができました。

エアシャワーの写真
写真② エアシャワー
パーティクルカウンター表示の写真
写真③ パーティクルカウンター表示

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