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vol.55 小径パイプ特性の「限界曲げ半径」評価やその調整事例
vol.55 小径パイプ特性の「限界曲げ半径」評価やその調整事例
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小径パイプは、使用用途によって、様々な特性が求められます。それらの特性に応じたご要望にお応えするための手段として、材質や肉厚、スリット加工の設計や表面処理などによって小径パイプの特性を調整することができます。今回のメールマガジンでは、「限界曲げ半径」評価やその調整事例についてご紹介します。
■「限界曲げ半径」の簡易評価
・三点曲げ試験の支点間距離と圧子半径を調整して、曲げ部がおよそ円弧状になるようにするとたわみ量からそれに対応するパイプ曲げ半径を幾何 学的に計算することができます。曲げ試験では荷重-変位関係が得られるので、その曲線から曲げ癖がつかない、つまり弾性領域にある限界の曲げ半径を求めることができます。(図1)
・直径2 mm以下の小径パイプにおいて、様々な肉厚や直径のステンレスパイプ(SUS304)とニッケル-チタン合金(Ni-Ti)パイプのステンレスパイプでは直径のおよそ100~200倍の大きな曲げ半径で永久変形を起こしてしまうのに対して、ニッケル-チタン合金パイプでは直径のおよそ10倍の小さな曲げ半径まで、永久変形を与えることなく曲げることができることを示しています。(図2)


■スリット加工パイプの「限界曲げ半径」
小径パイプにスリット加工を施すことで、パイプの特性を調整することができます。当社では、独自の理論式を構築してカット加工にも取り組んでいます。例えば、スパイラルパターン カットされたステンレスパイプの場合、図3の理論式から所望の「限界曲げ半径」を実現するスパイラルをデザインすることが可能になります。


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