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vol.6 先進医療に活用されるセラミック微細加工技術

vol.6 先進医療に活用されるセラミック微細加工技術

今回は先進医療の処置具に使用されるセラミック微細加工技術を紹介します。近年はカテーテル治療の普及により、従来の開腹手術に比べ患者への負担が少なくなりました。医療用部品には、より小さく強靭性のある素材が要求されます。チタンニチノールだけでなくセラミック極小部品を要望されるお客様もあります。セラミック加工を行うには、高精度微細加工機の防塵対策改造が必要でした。弊社は、医療器具の進化を通して、社会貢献の一翼を担っています。

■ 医療器具に用いられる微細加工部品

前号は、エルジロイの強靭性を引張り強さデータから紹介しました。今回は、その強靭性や高硬度の特徴を活かして、部品製作や製品開発につながる加工技術を提案いたします。エルジロイには、様々なレーザー加工が可能です。レーザー切断加工やSUS材とのレーザー溶接を通して、新たな製品アイデアが生まれます。

チタン微細加工部品の写真
チタン微細加工部品
ジルコニアの写真
ジルコニア Φ0.8 mm×L3.5 mm
マシナブルセラミック微細加工例の写真
マシナブルセラミック微細加工例
硬くてもろく、欠けやすいため加工が難しい素材

■ 高精度微細加工マシニングセンタの仕様

● セラミック加工用の防塵対策実施
● 高速主軸回転数    :40,000 rpm
● 加工治具交換精度:1 μm (実績値)
● 工具セット本数    :20本
● 光学センサー計測により位置補正可能

高精度微細加工マシニングセンタの写真
高精度微細加工マシニングセンタ

セラミック加工粉により、摺動部が摩耗しない対策済みです。

「先進医療に活用されるセラミック微細加工技術」のPDFはこちら

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