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vol.8 エルジロイ小径パイプの新たな技術提案
vol.8 エルジロイ小径パイプの新たな技術提案
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■ ワンチャックで仕上げる高精度5軸加工
前号は、エルジロイの強靭性を引張り強さデータから紹介しました。今回は、その強靭性や高硬度の特徴を活かして、部品製作や製品開発につながる加工技術を提案いたします。エルジロイには、様々なレーザー加工が可能です。レーザー切断加工やSUS材とのレーザー溶接を通して、新たな製品アイデアが生まれます。
■ エルジロイへのレーザー加工例
● 今回初めて紹介するのは、エルジロイ小径パイプへのレーザー加工サンプル写真です。
● YAGレーザー溶接機にて、エルジロイとSUS304の異種金属を溶接しました。引張り強さは、487MPaでしたSUS。SUS材と同じ溶接強度が確認できましたので、それぞれ特徴を合わせ持つ部品製作が可能です (写真右)。
● ファイバーレーザ加工機にて、先端斜めカットと穴開け加工、スパイラル加工を行いました。強靭な金属が、しなやかに曲がります (写真下) 。


【スパイラル加工 】

【 YAGレーザー溶接機 】

● シーム(連続溶接可能)
● 溶接深さ:0.1~0.3 mm
● レーザーmin径:Φ0.016 mm
● X軸・Y軸・回転方向への移動溶接が可能
● 微細スポット溶接が可能
【 ファイバーレーザー加工機 】

● 加工外径:Φ0.3 mm以上
● 加工肉厚:0.5 mm以下
● 加工形状:丸物のみ
● レーザーカット幅:20 μm
● 加工精度:約50 μm