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vol.39 小径ロングテーパーワイヤー加工プロセスの紹介

vol.39 小径ロングテーパーワイヤー加工プロセスの紹介

FUTA・Qは、八木第2工場2階のクリーンな環境に専用ラインを新設し、カテーテルやガイドワイヤーなどの医療機器に、コアワイヤーなどの機能性部品として用いられる小径ロングテーパーワイヤーの生産体制を整えました。専用ラインには、直線加工機、熱処理炉、センタレス研削加工機、検査装置(自社開発)などを設置しています。

■ 代表的な化学的表面研磨(処理)加工と外観

右の図は、多段ロングテーパーワイヤーの製品イメージ、写真は多段テーパー加工部(外径φ0.04mm)のSEM画像です。

ワイヤー先端部のSEM写真
多段ロングテーパーワイヤーのイメージ図

■ ロングテーパーワイヤー加工プロセス 

ノズル組立プロセス プロセス・設備の説明
ボビン巻きワイヤー素材 ・ボビン巻きのワイヤー素材を専用棚に保管しています

ボビン巻きワイヤー素材の写真

直線化加工 ・巻き癖のついたワイヤーを、複数のローラー間を通すことで 直線化します

直線化加工のようすの写真

熱処理 ・熱処理により、高品質で安定したワイヤー特性に調整します
センタレス研削 ・研削砥石の間隔をプログラム制御することで、ワイヤーを円錐状に研削し、多段のロングテーパー形状に加工します

センタレス研削のようすの写真

外径寸法測定・検査 ・内作の高精度自動デジタル寸法測定器で、ワイヤー外径寸法を測定します
・多段テーパー先端の最小径まで、研削後の外径寸法を検査します
・小径ロングテーパーワイヤーの直線性確認は、転がり検査を行っています

外径寸法測定・検査のようすの写真

洗浄・梱包・出荷

【 センタレス研削加工の仕様 】

ステンレスだけでなく、各種特殊合金についても、ロングテーパーワイヤー加工技術の開発を進めています。ぜひお問合せください。

ワイヤー材質 各種ステンレス(SUS304Vなど)、NiTi(開発中)、βチタン、Co合金
ワイヤー外径 φ0.24 mm ~ 0.1 mm
製品外径 φ0.04 mm ~ 素材ワイヤー外径 ±4 μm
切削加工長 ~750 mm
切削加工長パターン プログラム制御による多段ロングテーパー加工
製品長 (研削加工長+1.0) m ~ 3.3 m (研削加工長含む)

■ フタクメールマガジン「小径パイプ内面測定」の技術情報

●「続報!パイプ内面検査が生み出す高品質 」Vol.24

●「続・現場の悩み解決!パイプ内面の検査 」Vol12

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