HOME » FUTA・Qメルマガ » 切削・小径穴 » vol.56 高精度の切削加工製品を実現するFUTA・Qの製造技術

vol.56 高精度の切削加工製品を実現するFUTA・Qの製造技術

vol.56 高精度の切削加工製品を実現するFUTA・Qの製造技術

FUTA・Qでは、お客様に信頼していただける製品をお届けすることに全力を尽くしています。今回はそのための様々な取り組みのひとつとして、製品加工時の工程検査データを解析して、お客様の要求に応じた加工精度の実現や品質改善に役立てている事例をご紹介します。

■5軸加工機の位置補正に不具合発見

5軸加工機は、XYZ軸とAC回転軸があり、斜め穴を有する製品が加工できます 【右写真】。斜め穴の位置や角度を正確に加工するためには、加工軸、治具、ワークの位置を正確に把握し、複雑な位置補正を行う必要があります。
・要求位置精度0.010㎜のΦ0.2mm斜め穴を有する製品において、加工位置の工程検査データが異常な分布を示していることに気づきました 【図1参照】。
・より詳細なデータ解析と検証作業を進めると、加工装置に実装されている加工位置補正プログラムに不具合があることが判りました。そして、適正な補正プログラムに修正することで、安定した位置精度で加工することができるようになりました 【図2参照】 。

【切削加工サンプル】

製品上面のサンプルの写真
製品上面
製品断面のサンプルの写真
製品断面
製品下部の穴部の写真
製品下部の穴部の拡大の写真
【穴部の拡大】(Φ0.2 mm)
プログラムの改善のグラフ(改善前)
【図1】
プログラムの改善のグラフ(改善)
【図2】

■変動傾向の把握

量産品の工程検査データについて、変動傾向を確認することで、加工状態を把握し、安定した品質の製品をお客様に提供しています。OODA ループを機能させることで、いち早く問題に気づき、すぐに原因を特定し、改善をはかっています。

量産品の工程検査データのグラフ

※OODA(ウーダ) とは、Observe(観察) ➡Orient(状況判断) ➡Decide(意思決定) ➡Act(行動)の意思決定ループ

PDFはこちら

提案型金属加工 お問い合わせ